目次
ケーブルシールドの接地方法
ケーブルシールドの接地方法には片端接地と両端接地の2種類ある。
一般的には片端接地が採用されているがケーブル亘長が長くなると両端接地が採用されて場合もある。
両端接地がおススメできない理由
ZCTの電源側、負荷側両方でケーブルのシールド線を接地していると、シールド線と接地間がループ状態になり誘導などで電流が流れ、不要動作の要因となる。
高圧ケーブルのシールド接地の取り方
高圧ケーブルにZCTを設置する場合、シールドアースの取り方により保護対象が異なる。
誤った施工を行うと不要動作の原因となるので注意が必要。
ケーブル貫通をしない場合
ケーブル貫通を行う場合
↑の現場はケーブル亘長が長く、近隣の物件による地絡もらい事故を防ぐためにケーブルの再貫通を実施
file:///C:/Users/sette/Downloads/RH34F-M%20(%E6%96%B0)SHG-DA11,21%E5%8F%96%E6%89%B1%E8%AA%AC%E6%98%8E%E6%9B%B8(2023.8a).pdf
泰和電気 デジタル用地絡方向継電器 S H G - D A 21(分岐用子機 電流・電圧引外し両用)
S H G - D A 11 取り扱い説明書 より画像引用
間違った施工例
高圧ケーブルのシールド接地の保護範囲
ケーブルシールド線を電源側・負荷側でどのように施工するかで、ケーブルを地絡保護範囲に加えるか、除外するかが決まる。
ZCTをケーブルの送り側(電源側)に設置した場合
ZCTをケーブル受け側(負荷側)に設置した場合
参考文献
https://www.hikari-gr.co.jp/faq/technical/dgr_troubleshooting.html
地絡方向継電装置_不必要動作要因とトラブル事例
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