高圧遮断器の概略

受電設備では定常状態ばかりではなく
短絡事故や地絡事故などの異常状態も発生する。
具体例
短絡事故の場合、数千アンペアという大電流が流れるが
ケーブルは数百アンペア程度の耐電流性能しかないので、発熱により被覆が溶融して発火する。
また、変圧器やコンデンサなどの高圧機器も、このような大電流に耐えることはできない。
そのため事故電流は瞬時に遮断する必要がある。
短絡電流のような大電流を一般の開閉器で遮断しようとすると
電極間にアーク放電が発生して、遮断できず、開閉器自体が損傷してしまう可能性がある。
消弧機能(アーク放電を消滅させること)を有しており
定常状態の開閉に加えて、事故時においても回路を開閉できる機器が遮断器となる。
高圧真空遮断器の銘板から読み取れること

定格電圧
定格電圧は、公称電圧 3.3kV の場合は 3.6kV、公称電圧 6.6kV の場合は 7.2kV}を選定する。
定格電圧 = 公称電圧 ×1.2 / 1.1
具体例
定格電圧 7.2kV}= 公称電圧 6.6kV×1.2 / 1.1$
絶縁階級
| 定格電圧 [kV] | 定格耐電圧:雷インパルス [kV] | 定格耐電圧:商用周波(実効値) [kV] | 絶縁階級 [号] |
| 3.6 | 45 | 16 | 3A |
| 30 | 10 | 3B | |
| 7.2 | 60 | 22 | 6A |
| 45 | 16 | 6B |
絶縁階級とは、定格耐電圧の種類を表す記号のこと。
定格耐電圧は、規定の時間、遮断器に印加しても異常が認められない電圧の上限のこと。
JIS C 4603 では、上表 のように決められている。
※遮断器の絶縁階級は 6A(6号 A)が多い。
定格電流
規定の温度上昇を超えないで、連続して流せる電流の限度のこと。
定格電流は、JIS C 4603 では 400A と 600A があるので
最大負荷電流の 1.5 倍程度以上を目安に選定する。
※将来的な設備容量の増加などによる負荷増加なども考慮するのが望ましい。
定格遮断電流
| 記号 | 動作責務 |
| A | O – (1分) – CO – (3分) – CO |
| B | CO – (15秒) – CO |
規定の回路条件で、上表 の標準動作責務にしたがい遮断することができる遅れ力率の遮断電流の限度のこと。
交流分(実効値)で表される。
JIS C 4603 では 8kA と 12.5kA がありますが、通常 12.5kA を選定が多い。
定格遮断時間
定格遮断電流を、規定の標準動作責務にしたがって遮断する場合の遮断時間の限度のこと。
定格周波数を基準としたサイクル数で表す。
JIS C 4603 において3 及び 5 サイクルがあります。通常は、3 サイクルを選定する。

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