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保安業務従事者の月次点検マニュアル(LBS編)

目次

設置者への問診

保安業務従事者は点検時に、日ごろから電気機器を使用している従業員や設置者に、建物内の電気設備に異常がなかったかの問診を行う。

例)使用している電気設備から、異音・異臭がする
  以前、使用できないコンセントがあった。

保安業務事業者は問診により得た情報を月次点検に活用する。
電気機器の故障の可能性が考えられる場合、設置者の許可を取り調査し、場合に応じて臨時点検の計画を立てる。

機器の増設が行われた場合、竣工検査と同様の点検を実施し、施工不良がないかの確認を行う。

LBS(限流ヒューズ付き高圧気中負荷開閉器)について

受電電力300kVA以下のPF・S形受電設備の主遮断装置としてよく使用されている。

保全ポイント:小動物接触による地絡・短絡事故の発生防止

LBSの外観点検

正面部の外観点検

側面部の外観点検  

ポイント (停電時の注意事項)
1. 高圧機器の操作時はフック棒を使用する
2. 予備ヒューズは、3本を1組として保管する。(ヒューズ溶断時、溶断しなかったヒューズも外観上
問題ないようにみえても、自己電流により内部でヒューズエレメントが劣化している可能性があるため)
3. 点検のために停電する場合は、GRの試験用ボタンを押すと便利(GRと主遮断器の連動試験が可能

事故防止対策

絶監バリヤの取り付け

小動物の接触防止のため、相間及び両側面に絶縁バリヤを取り付けることを確認。
また、キュービクル又は受電室への小動物の侵入口となる隙間はパテ埋めが推奨される。

保護カバーの取り付け  

作業安全のため、透明な保護カバーを前面に取り付けているかの確認を行う。

ストライカ引き外し方式の採用

ヒューズ溶断時に、強力動作表示棒(ストライカ)により開閉器を機械的に
3相とも開路することができる方式。
欠相(2相or1相)の防止に役立つ。残相(1相)の負荷側に充電されることも防止できる。

動作順序  

  1. ストライカ(突出)
  2. トリップレバー(押す)
  3. トリップ絶遠リンク(動作)
  4. ラッチ(引き外し)
  5. 負荷開閉器(開極)

高圧限流ヒューズの原理(参考)

限流ヒューズは、短絡電流が流れるとヒューズエレメントが溶断発狐し、その熱で消弧材が溶けて抵抗体となり、短絡電流が予定最高値(im)に達する前に限流(is)遮断を行う
ヒューズエレメントが溶断すると、動作表示装置が突出し、ヒューズ動作を表示する。

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