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電気主任技術者の工事期間中の点検・確認ポイントのまとめ(高圧地中引込設備編)

目次

電気主任技術者の工事期間中の仕事内容

電気主任技術者は、事業用電気工作物の保安監督を行う専門家であり、工場、ビル、発電所、変電所など
様々な場所で電気設備の安全を守る非常に重要な役割を担っている。

仕事内容は多岐にわたるが、その中に工事の監督(点検も含む)業務が存在する。

工事の監督業務:電気設備の設置や改修工事が、関係法令や技術基準に従って
        安全に行われているかを監督する。

電気主任技術者は、新設や増設などの変更工事の際に、施工状況とともに隠ぺい場所や接地極などが電気設備技術基準に適合しているかといった、工事期間中でなければ点検できない部分を重点的に点検する必要がある。

高圧地中設備の点検ポイント

地中ケーブルの保護

高圧地中ケーブルの立上り、立下りの地上露出部分および地表付近が、堅ろうな保護管で地表上2m以上、地表下20cm以上保護されているか。(下記図参照)

左:第1引込柱からの引き込み施設例 右:キャビネットからの引き込み施設例

埋設位置  


埋設ケーブルには「暗渠式」「管路式」「直接埋設式」とあるが
一般的な高圧需要家では管路式もしくは直接埋設式が選択される。
埋設の経路は、ほかの埋設設備、通信線や水道管、ガス管とできるだけ交差しないように配慮されているか確認する。もしも交差する場合は、延焼や漏電などの障害を及ぼさないように離隔などの施工が必要になる。
まず、管路式(解釈第120条第2項)では、電線を収める管が車両やほかの重量物の圧力に耐えるものであることとされ、埋設深さは舗装面下から30cm以上必要となる。
また、埋設距離が15m以上ある場合は、埋設ケーブルの上側に標識シートを敷設しているか確認する。
また、直接埋設式(解釈第120条第4項)の場合
車両やほかの重量物の圧力がある場所では1.2m以上、ない場所では0.6m以上の深さ
トラフなどで上部の圧力がかからないようにして施設されているかを確認する。
いったん埋設されると後からの確認が困難な上に、舗装などされると改修も困難になるので
工事中の点検における確認は必須となる。

接地箇所  

原則、ケーブルの接地は、受電設備に引き込んだ一端で接地する。
ただし、ケーブルのこう長が100m以上と長い場合は基本的に両端接地にする。
また、金属製の保護管にはA種接地工事、人の触れるおそれがない所にはD種接地工事が施されているか
確認すること。

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