JIS規格は、日本産業規格(Japanese Industrial Standards)の略称で
日本の産業製品に関する品質、性能、安全性などを統一するために国が定めた国家規格のこと
JIS規格の目的と重要性について

JIS規格は、製品やサービスの互換性、安全性、効率性を確保するために重要な役割を果たす。
具体例
トイレットペーパーの芯の直径や、ねじのサイズ、電気製品の安全基準などがJISで定められている。
これにより、消費者はどのメーカーの製品でも安心して使えるようになり
企業は無駄なコストを削減して効率的に生産できるようになる。
JIS規格の主な分類

JIS規格は、さまざまな分野にわたる膨大な数の規格で構成されており
アルファベットの記号で部門が分類されている。
代表的なものは以下の通り。
- A: 土木および建築
- B: 一般機械
- C: 電子機器および電気機械
- D: 自動車
- S: 日用品
- X: 情報処理
それ以外の記号・番号の意味
- 番号: 各規格を識別するための固有の番号。
- 制定年: 制定された年、または最後に改正された年を示す。
例:JIS C 61326-1:2017
「電子機器および電気機械」の部門に属する、2017年に制定または改正された規格であることを示している。
JISマークについて

JISマークは、製品がJIS規格に適合していることを示す認証マークのこと。
企業がJISマークを製品に表示するには、国から認定された機関の審査を受け
品質管理体制が適切であると認められる必要がある。
このマークは、製品の信頼性と安全性を保証する目印となる。
ISOとの関係

JIS規格は、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)といった
国際規格と整合性が取られるように制定・改正されている。
これにより、日本の製品が国際市場でも通用しやすくなり、グローバルな取引を円滑に進めることが可能となる。
JISは、もともと日本工業規格と呼ばれていたが
2019年7月1日の法改正(産業標準化法)により、製品だけでなく
データやサービスも標準化の対象となったため、現在の名称である「日本産業規格」に改称された。
この法律に基づいて、JISの制定、改正、廃止が行われている。
JIS規格の閲覧方法

JIS規格の本文は、日本産業標準調査会(JISC)のウェブサイトで無料で閲覧することができる。
規格番号やキーワードで検索することができ、現行の規格の全文をPDFファイルで確認することが可能。
※ダウンロードや印刷はできない。

コメント