理論– category –
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地絡方向継電器(DGR)の動作原理についての備忘録
地絡事故が発生するとZPDに発生する零相電圧VoとZCTで検出する零相電圧I0の方向(位相)は自己回線では事故電流が電源側から負荷側に向かって流れるが、他回線では負荷側から電源側に向かって流れる。 このことを利用して事故の発生した回線のみを「地絡方... -
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コンデンサ電流遮断による異常電圧発生サイクルのまとめ
コンデンサ電流とは コンデンサ電流遮断時の異常電圧発生サイクル ①開閉器を開放時、コンデンサ電流が零点で遮断される。 コンデンサは進み電流(電源電圧より90°進み)のため、このときコンデンサに最大日に近い電圧が印加されている。 ②開閉器が開放状態... -
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過度回復電圧とは(用語説明)
電流が零点で遮断された瞬間に電極間で発生する振動性の高電圧のこと 電極間の電圧は回路を開いた瞬間に電源電圧まで上昇するが、このとき電源側の回路条件により過度的に発生する振動成分が電源電圧と合わさったもの(下図参照) 過度回復電圧=回路条件... -
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零相変流器(ZCT)の原理のまとめ(補足用)
零相変流器(ZCT)とは 正式名称:ZCT(Zero-phase Current Transformer)CT(計器用変流器)と同様に電流を計測する機器のことを指す。CTと異なる点としてZCTの測定する電流は漏洩電流単独で使用されることはなく、保護継電器(HGRやDGRなど)と組み合わせ... -
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絶縁抵抗値を「1分値」で見る理由についてのまとめ
漏れ電流と絶縁物の関係について 絶縁抵抗値を「1分値」で見る理由 実際の測定では、絶縁物に直流電圧を印加する。 そのとき下図のような電流が流れる。 図:直電電圧印加特性(絶縁体を流れる電流) 絶縁物自体が静電容量を持っているため漏れ電流(... -
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漏れ電流と絶縁抵抗の関係についてのまとめ
漏れ電流について 電気機器や配線の充電部は、絶縁物で電気的に絶縁されている。この絶縁物に直流電圧を印加すると。流れる電流は零ではなく、ごくわずかな電流が流れる。この電流(i)を漏れ電流という。 漏れ電流には絶縁物を流れる漏れ電流(ie)と絶縁物の... -
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逆機電力による電圧と電流のタイミングのずれについて
逆起電力とは コイルに発生する逆機電力の強さは磁界の変化の大きさによって決まる。また、自身が作る磁界の変化の大きさはコイルに流れる電流の大きさに依存する。 電圧と電流のタイミングのずれ 電流が0Aになる瞬間に電流の変化が一番大きく、電流が最大... -
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逆起電力とは(用語説明)
コイルに流れる電流が変化すると、電流の変化を打ち消す方向に電圧が発生する電圧のこと 逆起電力は名前に「電力」という言葉が入っているが電圧の分類に含まれており、電力ではないので注意 コイルに流れる電流が増加したとき アンペールの法則により磁界... -
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コイルの性質と逆起電力についての備忘録
コイルの性質 コイルには電流の変化を妨げようとする性質がある。 例)コイルに流れる電流が増加するとき、アンペールの法則により、磁界が増加する。 磁界の増加は電磁誘導を起こし、コイルに電圧が発生する。 →自己誘導の発生 このとき発生する電...