電気保安– category –
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計器用変圧器(VT)が主遮断器の上位に設置されている理由の備忘録
計器用変圧器(VT)についての概略 計器用変圧器(VT)は、高電圧回路の電圧を、計測機器や保護継電器で安全に扱える低い電圧に変換する機器のこと。 計器用変圧器の役割と仕組み 電圧の変換(測定範囲の拡大)高電圧を正確な比率で低電圧(通常110V)に変... -
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遮断器 負荷開閉器 断路器の違いまとめ
遮断器(CB)についての概略 遮断器(Circuit Breaker、略称:CB)は電気回路の保護装置であり短絡事故や過負荷といった異常時に電流を遮断して回路や機器を保護する働きをする。 他の開閉装置(断路器、負荷開閉器)との主な違いは短絡電流を遮断できるか... -
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高圧絶縁測定試験中や絶縁耐力試験中に起こるキック現象についての備忘録
キック現象とは キック現象とは、絶縁耐力試験中や高圧絶縁抵抗測定試験時、ケーブルに印加している電圧を上昇させていく際に漏れ電流が急激に変動(増加または減少)する現象を指す。特に、電流が急激に増加するパターンが注意すべき兆候とされる。 この... -
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保護継電器の慣性試験についての備忘録
慣性試験とは 保護継電器の「慣性特性」とは極めて短時間の電流変化に対して、意図的に動作しないように設計された特性のこと。慣性試験とは、この継電器の慣性特性が適切に機能するかを確認するための試験。 実際の事故ではなく、モーターの始動電流や変... -
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絶縁監視装置についての基礎知識まとめ
絶縁監視装置とは 絶縁抵抗測定と漏えい電流測定はどちらも測定したときだけの絶縁管理であり測定時には正常であっても、次回の測定時まで絶縁が正常であることを保証するものではない。 絶縁抵抗は緩やかに変化するものばかりでなく、急激に低下する場合... -
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地絡保護協調の考え方の備忘録④(低圧地絡保護協調)
基本的な考え方 日本の低圧系統はTT系統であり変圧器のB種接地と機器筐体の接地が分離されており、地絡電流は大地を経由する。 このため、漏えい電流が小さくなるので漏電遮断器が必要となる。また、機器の後地抵抗が大きいと対地電圧が高くなるので、耐電... -
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地絡保護協調の考え方の備忘録③(高圧地絡保護協調の実務)
基本的な考え方 地絡電流だけで配電線と需要家設備の動作協調をとるのは難しいので地絡継電器の動作電流値は構内故障を確実に検出できる値とすればよく保護協調は時限でとればよい。 また、需要家の受電キュービクルと第2キュービクルについては動作時限あ... -
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高圧ケーブルについての基礎知識まとめ
高圧ケーブルは、高い電圧(一般的に直流750V、交流600Vを超えるもの)の電力を送電・配電するために用いられるケーブル。 高圧ケーブルの構造 ケーブルの構造は電技第1条(用語の定義)では「電気導体を絶縁物で保護した上をさらに保護被覆で保護したもの... -
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高圧絶縁電線についての基礎知識まとめ
高圧絶縁電線についての概略 高圧絶縁電線は「高電圧を扱うために、絶縁体で覆われた電線」を指す。日本の電気設備に関する技術基準では交流600Vを超え7000V以下(直流の場合は750Vを超え7500V以下)の電圧で使用される電線を「高圧」と定義している。 高... -
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低圧ケーブルについての基礎知識まとめ
低圧ケーブルは、日常生活や産業の様々な場所で使われる、電気を送るために不可欠なケーブルのこと。日本の電気設備技術基準や労働安全衛生規則では直流で750ボルト以下、交流で600ボルト以下の電圧を扱うケーブルを「低圧ケーブル」と定めている。 ケーブ...