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過電流継電器における電圧引外し方式の基礎知識まとめ

目次

引き外し方式についての概略

過電流継電器 (OCR) 遮断器 (CB) に開放動作をさせること
「引外し」という。
また、引外しに必要なコイルを「引外しコイル」という。

「引外し」には下記の方式があり
設備によって使い分けられている。

電流引き外し方式の動作原理

外部に直流電源装置を持ち、その電源によりトリップコイル(TC)を励磁する。

過電流継電器の接点出力により
外部の直流電源を用いて
遮断器のトリップコイルを励磁し引き外す。

メリット

●CT二次回路に異常があっても
 直流電源やコンデンサ電源が正常であれば確実に遮断器を引き外すことが可能。

●大きな遮断電流の場合でも、CTの負担を小さくできる。

●電流引き外し方式よりも動作の信頼性が高いとされている。

デメリット

●直流電源装置が別途必要となるため、設備コストが高くなる。

●直流電源の保守・管理が必要になる。

電圧引き外し方式の用途

信頼性の高い保護が必要な回路
外部にバッテリーコンデンサなどの専用直流電源装置を用意し
その電源で遮断器(VCBなど)の引外しコイルを動作させる。
これにより、電源が安定的に供給されるため、事故時に確実に遮断器を開放が可能となる。

比較的大容量の受電設備
構造が複雑になる反面、引外し動作の確実性が高いため
重要な設備や大規模な電気系統の保護に採用される。

他の引き外し方式の比較表

参考資料

新電気2019年11月号 「特集保護継電器Q&A」より引用

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