目次
放射温度計について
物体から放射される赤外線を検出して温度を測定する非接触式の温度計
原理
放射温度計は、物体が放射する赤外線の強度を測定し、その強度から温度を計算する。物体の温度が高いほど、放射される赤外線の強度も高くなる。この原理は、ステファン・ボルツマンの法則に基づいている。
特徴
- 非接触測定: 物体に触れずに温度を測定できるため、高温や危険な場所でも安全に使用できる。
- 迅速な応答: 瞬時に温度を測定できるため、リアルタイムでの温度監視が可能。
- 広い測定範囲: 低温から高温まで幅広い範囲の温度を測定できる。
メリットとデメリット
メリット:
- 非接触で測定できるため、衛生的で安全。
- 応答速度が速く、リアルタイムでの温度測定が可能。
デメリット:
- 表面温度しか測定できないため、内部温度の測定には不向き。
- 測定対象の放射率を正確に設定しないと、測定誤差が生じる可能性がある。
レーザー付き放射温度計(AD-5614)の特徴
- 温度計に測定箇所にポイントレーザーがついている為測定位置がわかりやすい。
- バックライト機能付きの為、暗いところでも測定値の確認が容易。
- 上限下限度アラーム機能付きの為、温度チェックがしやすい。
(高圧電気機器の最高温度測定に便利)
各部名称
㈱A&D 放射温度計AD-5614 取扱い説明書より画像引用
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.aandd.co.jp/pdf_storage/manual/sp/m_ad5614.pdf
月次点検時の設定と操作方法
①バックライト表示は基本使用しない(電池節約の為)
表示方法は、温度測定ボタンを押したまま、連続ボタン(LOCK)を入力。
電源消灯時に自動消灯する。
②正常な温度測定をするためには温度測定ボタンを1秒以上押し続ける必要がある。
(センサ応答時間が1秒以上の為)
③赤外線放射レーザーはON状態で維持。
表示方法は、温度測定ボタンを押したまま、レーザーON/OFFボタンを入力。
④連続測定モードは使用後にモード忘れを防止するため極力使用しない(1時間程度連続測定を行うので、電池消費が著しい)
表示方法は、温度測定ボタンを押さず、連続測定ボタンを入力。
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