コンデンサ引き外し装置とは
VCBの引き外し方式の1つに「電圧引き外し方式」が存在し、トリップコイルへの制御電源(交流電源使用)の際に使用される装置のこと。
(現場での略称「コントリ」)

CTDはP1・P2に入力されたAC100V電源を整流してコンデンサに充電し
DC141Vで出力する。充電状態では表面左上の充電表示ランプが点灯する。
点灯中はVCB動作試験が可能。
※使用中のCTDでは表示ランプが薄く点灯することが多い。
充電後は、P1・P2電源喪失後も一定時間・数回の引き外し動作が可能だが、試験の回数には対応できない。
組合せ試験はP1・P2に電圧を印加した状態で行う。
一般的には重要電源として、VT二次側直結であることが多い。
停電試験時には、裏面のP1・P2端子のAC入力配線を外し(VTによる逆昇圧防止・必須)
CTD単独で試験機補助電源のAC100Vを連続供給する。
コンデンサ引き外し装置を用いる理由
真空遮断器の引外し(電圧引き外し方式)は基本的には「直流電圧」で行う。
しかし、現場の多くでは直流電源がないことが多く、この装置を使用し交流電流を直流電流に整流して
トリップコイルを引き外す制御電源を作り出す。
また電流引外し方式のVCBを電圧引外し方式に更新する際にも使用されることが多い。
コンデンサ引き外し装置の定格と内部回路(参考資料)

定格

https://faq-fa.fujielectric.co.jp/faq/show/1845?category_id=151&site_domain=default
富士電機「よくある質問(FAQ)、用語集 > 富士電機製品 > 高圧機器 > 高圧真空遮断器 > マルチVCB、AUTO.Vシリーズ, HSシリーズ 他 > コンデンサ引外し電源装置の用途」より画像引用

chromeextension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.fujielectric.co.jp/fcs/pdf/catalog/EH747n.pdf
富士電機機器制御株式会社 高圧真空遮断器 取り扱い説明書より画像引用
端子番号7.9より交流入力された電流は整流器Siによって半波整流され、コンデンサに充電される
定格値より1~2秒ほどで充電は完了する。
同時にパイロットランプが点灯し、充電完了の目安となる。
充電抵抗r1はコンデンサの突入電流を抑制するための抵抗である

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