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接地工事A種,B種,C種,D種の違いまとめ

目次

接地についての概略

接地は、電気設備や電子機器などを大地(地球)と電気的に接続すること。
これにより、以下のような目的が達成されます。

主な目的として感電防止機器保護ノイズ対策電位の安定化などがある。

各接地工事の違いまとめ

A種、C種、D種接地工事は、電気設備における機械器具の金属製外箱などの接地(電技解釈 第29条)だが
B種接地は低圧電路の中性点に接続(電技解釈 第24条)となっている。
つまり、A種、C種、D種接地工事は「機器接地」という充電部とつながっていない接地であり
B種接地工事は「系統接地」という充電部(電路)に直接つながっている接地となる

接地抵抗値の規格値

事故時の遮断時間が決まっている場合は、分子の値が変わる。
(電技解釈第17条参照)

B種接地工事の働き

B種接地工事は
変圧器の高圧側または特別高圧側の電路の1線地絡電流をIg​[A]としたとき、その接地抵抗値は150/Ig​[Ω]となり
A種、C種、D種接地工事のような定量的な値にはなっていない

B種接地工事には、2つの働きがある。

B種接地工事の働き①

混触発生時における機器の焼損や感電保護。
低圧電路は、変圧器の内部故障または電線の断線などの事故の際に
高圧または特別高圧電路との混触を起こし、高圧または特別高圧の電気が低圧側に侵入して危険となる。
このような場合の保護方法の1つとして
B種接地工事(電技解釈第17条、第24条)を施すように定められている。

混触が発生して高圧が低圧側に侵入したとき、低圧側の1線に設けられたB種接地を
介して危険な高圧電流が大地に流れ出す。
これによって、低圧回路の電位上昇を抑えることが可能となり
低圧電線や低圧機器を保護し、感電の危険性を低減することができる。
(上記図参照)

B種接地工事の働き

漏電遮断器(ELB)の確実な動作。
低圧電路で漏電が発生すると、その漏洩電流はD種接地(もしくはC種接地)を介して大地に流れ
B種接地から変圧器に戻る。
このとき、漏電遮断器では2本の電線に流れる電流の差を検知して回路を遮断する。

低圧電路の非接地方式を採用することも考えられるが、完璧な絶縁を確保するのは困難である。
非接地電路のどこかで地絡が生じた場合は非常に危険な状態となる。

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