蓄電池の保守点検

取り扱い要点

1. 蓄電池は常に適切な充電状態に保つこと
2. 電解液面は常に最高・最低液面間に保つこと
3. 蓄電池は常に清潔な乾燥状態に保つこと
4. 電解液温度は４５度を超えないようにすること
5. 蓄電気室内の喚起に留意し、火器を近づけないようにすること

日常の保守管理

浮動充電電圧

常時において蓄電池は待機状態にあるが、自己放電を補い完全充電状態に保つため、浮動充電電圧と呼ばれる電圧に一定に保つ必要がある。
浮動充電電圧が高すぎると、過充電となり、低すぎると不足充電となり、いずれの場合にも蓄電池に悪影響を及ぼす。

均等充電

理論上浮動充電電圧を規定値に保持すれば完全充電電圧を維持できるが、多数の蓄電池を直列に接続し、使用していると、蓄電池個々の特性により自己放電量に差異が生じ、個々にかかる浮動充電電圧にも差異が生じる。よって使用期間が長期にわたると充電不足のものがでてくる。このバラツキを是正し性能を均一にするために定期的に均等充電を行う必要がある。

回復充電

蓄電池は放電後、できるだけ早く放電量を補う必要がある。停電回復後、浮動充電電圧で充電したのでは、容量回復に長い時間がかかるため、停電回復後は充電電圧を高めて充電する。回復充電電圧は均等充電に準ずる。