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オムロン製地絡継電器AGF-2-R2の結線方法について

目次

地絡継電器AGF-2-R2

オムロン社製の電流引き外し用のHGR(地絡保護継電器)
電流引き外し型VCBとOCR(過電流継電器)とセットで使用される場合が多い

端子配置と外部接続例

T1・T2:引き外しコイルに結線されている。
O1・O2:過電流継電器のトリップ端子(R相・T相のどちらか)
B:警報用端子
S1・S2:引き外し用端子。通常時はAC100Vが供給されているが回路が形成されていないため、
    電圧は流れていない。
    整定値以上の地絡電流が流れた際、補助リレーXが動作し、回路が形成され、リアクトルにより対応VCBや
    LBSを開放させる。   
Z1・Z2:零相電流引き込み端子
P1・P2:HGRの電源

現地写真から結線の確認

左:K2CA-DO-F4(OCR継電器)
右:AGF-2-F4(HGR継電器)
信号線の先の高圧機器:HA-12L-H5 (VCB)

左の写真から、HGRのトリップ用信号線を、K2CA-DO-F4のT1RとC2T2Rから取っていることがわかる。(黄色の線番号6と7)
つまりHGRはOCRのT相を経由(使用)してVCBを引き外していることがわかる。

右の写真より、P1,P2の渡り(パラ)を結線にしていることより、他電源で試験を行う際は、
①P1,P2の結線を外して電源電圧AC100Vを入力
②専用低圧ブレーカー2次側から電源電圧を供給している場合は、低圧ブレーカーを開放を確認後、2次側から電源電圧を開放。
③P1,P2の結線を外しさずに電源供給する場合は、VT2次側からか、低圧ブレーカーのどちらかから電源供給されてい  るか必ず確認する。VT2次側の供給の場合は、VTのヒューズを必ず外し、VTからの逆昇圧を起こさないよう注意する。(対策として、VTヒューズを外しても、試験時に高圧母線部に高圧電圧が流れていないか検電器で検電し、反応があった場合、すぐに試験を中止すること。)


基本的な結線パターン(現場により例外多々あり注意)

電流引きはずしタイプ

裏面端子
1段目:T1-T2-O1-O2
2段目:B-S1-S2
3段目:Z1-Z2-P1-P2

配線パターン
P1-P2⇒VT2次側から電源供給
S1-S2⇒電灯トランス2次側⇒MCCBから電源供給

注意点
P2:VT接地側
S2:電灯トランス接地側

P1とP2の間には「X/a接点」と「補助リレーY」がある。
GRが動作すると補助リレーXが動作してX/a接点が閉じる
するとP1とP2の間にある補助リレーYが動作する。

GR動作でのトリップ引き外し回路
電源⇒S1⇒リアクトル⇒Y/a⇒T1⇒TC(T相)⇒T2⇒Y/a⇒S2⇒電源

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