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I0・I0r・I0c 漏れ電流についてのまとめ

目次

漏れ電流についての基礎知識

漏れ電流(もれでんりゅう)とは、本来電流が流れるべき回路以外の場所に
意図せず流れてしまう微小な電流のこと。
別名リーク電流。

漏れ電流はIo,Ior,Iocの三種類の成分に大別される。

I0​ (アイゼロ)

漏れ電流(全漏れ電流) を意味する。
本来流れるべき回路以外に流れる微小な電流の合計値。
I0​ は、後述する抵抗分漏れ電流 I0r​ と容量分漏れ電流 I0c​ のベクトル和として表される。

I0​​=I0r​​+I0c​

漏電遮断器(ELB)や漏電火災警報器などは、主にこの I0​ を検知して動作する。

I0r​ (アイゼロアール)

  • 抵抗成分漏れ電流(有効漏れ電流) を意味する。
  • 電気機器や配線の絶縁体の劣化、損傷、あるいは湿気や汚れなどによる抵抗成分を通して流れる漏れ電流。
  • 感電や火災の直接的な原因となる可能性が高い ため、電気設備の保安管理において特に重要視される。
  • 絶縁抵抗の低下と相関がある。

I0c​ (アイゼロシー)

静電容量成分漏れ電流(無効漏れ電流) を意味する。
電気機器や配線と大地間の静電容量(コンデンサ成分)を通して流れる漏れ電流。
絶縁劣化がなくても、回路の構成や使用環境によって常に流れる可能性がある。
一般的に、感電や火災の直接的な原因とはなりにくい です。
I0c​ が大きいと、漏電遮断器が不要に動作したり、高調波成分を含んでいる場合に電気機器の誤動作を引き起こしたりする可能性がある。
インバータなどのノイズフィルターに用いられるコンデンサも I0c​ の原因となることがある。

まとめ

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