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需要家設備にMGX-1が施設されているときのDGR単体試験方法のまとめ

目次

MGX-1とは

三菱製のVCB電流引きはずしタイプの回路に必要な補助電源装置

電流引き外し型のVCBに地絡継電器(GRやDGR)を用いて地絡保護を行うときに、使用される。        (地絡継電器は全て電圧引き外し型)

MGX-1内のコイルを用いて電圧を電流に変換してトリップコイルに電流を流す。なお、トリップコイルは電流引き外し型のトリップコイルを流用している。

自電源の場合

DGR継電器、MGX-1ともに電源供給がされているのを確認し、通常のDGR試験の結線を行う。

DGR測定試験機の電源を高圧自家設備内のコンセントから取る場合は、トリップ信号線の結線も必要ない。
→DGR継電器動作時に保護しているVCBが動作し構内停電が発生する。同時にコンセントの電源も喪失するため
 動作時限のカウントも停止するため。

他電源の場合

DGR継電器、MGX-1に電源を供給する必要がある。その際、VT逆充電の可能性を考慮して結線を行う必要がある。

DGR継電器の場合

P1,P2に補助電源AC100Vを投入する。その際VT逆充電してしまわないよう対策をする。
(例:VTT試験用端子がある場合はスリッパを用いて縁切りする。もしくはVTヒューズを抜いておく。)

また、印加直後にVT1次側を検電しておき、逆充電されていないか確認しているとなお良し。

    MGX-1の場合  

    同様にP1.P2に補助電源AC100Vを印加する。
    補助電源装置内のリレーが働き、OCRのトリップが開路され、DGRトリップ信号がMGX-1を通して回路ができる。

    chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://toolbiru.web.fc2.com/denki/mitubusi-mgx-1.pdf

    電流トリップ補助箱 MG1-X取り扱い説明書より画像引用

    トリップ電源がVT2次側なのか電灯トランス2次側か、需要家内の高圧設備によって電源供給や結線・離線方法が異なるため、注意。
    電灯トランス2次側から電源を取っている場合、小ブレーカーがある場合は、ブレーカーオフにして2次側から電圧印加。ブレーカーがない場合は、MG1Xの電源線を離線して、直接印加する。
    試験後離線の復旧を忘れないよう細心の注意が必要。

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