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富士電機製不足電圧継電器QH-UV1の試験方法まとめ

目次

不足電圧継電器とは

QH-UV1の仕様と性能

仕様  

引き外し方式:電圧引き外し
定格電圧:110V
定格周波数:50/60Hz(切り替えスイッチあり)
動作電圧値 60-65-70-75-80-85-90-95-100 V
動作時間整定 0.1-0.2-0,5-1.0-1.5-2.0-2.5-3.0-4.0-5.0-6.0-8.0-10 秒
動作特性
 ・動作値 整定値の±5%以内
 ・動作時間 整定値の±10%以内 ※0.1秒,0.2秒は±25ms以内)
 ・復帰値 動作値の105%以内
表示
 ・動作表示 磁気反転式(橙色) 手動復帰
 ・始動表示 LED表示(赤色)
 ・運転表示 LED表示(緑色)
接点容量
 ・引き外し用接点(動作時ON) (T1、T2)

 
・警報用接点(動作時ON)(a1,a2)

消費VA 4VA

性能  

復帰時間 200ms±50ms
最小動作値で整定値の70%電圧を110Vに急変させたとき

温度の影響 動作値:最大動作値で最小と最大時間整定値の動作値±10%以内
          (-20℃,60℃のとき、20℃の動作値に対して)
      動作時間:最大動作値で最小と最大時間整定値のおいて,110Vから70%電圧を急変させたとき
           整定値±5%以内
          (-20℃,60℃のとき、20℃の動作値に対して)

QH-UV1の構造

①周波数切替スイッチ

使用する周波数に合わせて設定する。

②運転表示(LED緑)

運転中は常時点灯

③始動表示(LED赤)

検出電圧が整定値以下の電圧になった場合に点灯し、動作後消灯する。

④動作電圧切替スイッチ

60-65-70-75-80-85-90-95-100 V の9点切替

⑤動作時間切替スイッチ

0.1-0.2-0,5-1.0-1.5-2.0-2.5-3.0-4.0-5.0-6.0-8.0-10 秒 の13点切替

⑥試験押しボタンスイッチ

定期試験の際に試験押しボタンスイッチえお動作時間整定値以上押し続けて継電器の動作を確認できる。

負荷が運転状態で試験押しボタンスイッチを押すと、遮断機がトリップするので注意

⑦動作表示器

UVR(本継電器)が動作すると、表示が「黒→橙」に変わる

⑧復帰レバー

継電器が動作した後、電圧が動作値以上に戻れば動作表示(橙)だけ表示して復帰するので、復帰レバーを押し上げて表示器を復帰させる。

QH-UV1の外部接続図

QH-UV1の取り扱い方法

●動作表示器の表示部(オレンジ色部)を押すと動作不良を起こす可能性あるので注意

●警報用a接点は動作時は接点が閉じている。 
動作後電源がなくなっても接点は閉じたままである。
電源電圧が正常に戻れば自動復帰する。

QH-UV1の試験方法

使用機器:多機能型試験装置 OCR-25CVK (双興電機製作所)

事前準備
電源スイッチONにして、電源ランプが点灯することを確認
試験切り替えスイッチを「VR」に変更
電圧切り替えスイッチを150Vに切り替え
VR試験切り替えスイッチを「試験」に切り替え
試験電圧調整ツマミ「計測部」と電圧調整ツマミ「電源部」が0の位置にあることを確認し、
試験スイッチ「ON」スイッチを押せる状態にしておく

最小動作電圧・復帰動作電圧試験 

試験電圧調整ツマミを調整して整電圧をあげて、その後電圧を上げ下げすることで、試験電圧を確認する。
(時限ダイヤルを最小にしておくとすぐにターゲットが出るので試験時間を短縮できる)

動作時限特性試験

●VR試験切り替えスイッチを「試験」に切り替えていることを確認し、試験電圧を調節
(トリップの切り替えスイッチは電圧)
●VR試験切り替えスイッチを「基準」に切り替えて110Vに調整
●カウンタをONにして、トリップの切り替えスイッチを接点に切り替える
●VR試験切り替えスイッチを「基準」→「試験」に切り替えるとカウンタが走り出し
 継電器が動作すると、動作信号を検出しカウンタと電圧出力が停止する

良否判定基準 

参考資料

file:///C:/Users/sette/Downloads/INB-F9610e-QH-UV1_eljra7m6vw.pdf
富士電機 静止形不足電圧継電器 取り扱い説明書 を参考に作成

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